サイフォン式オーバーフロー水槽を作る。
オトシンネグロが100匹も産まれてから水槽の濁りが取れない我が家の水槽。
いつかやりたいなあと思いながらいつまでもやれずにいたところに、
就職も決まり、FZHさんが私を見事に崖から突き落としたことにより
製作に取り掛かることになりました。

本当はもちろん普通のオーバーフローがいいわけで、
作動に関してサイフォン式は多くの問題を抱え、製作作業自体も
下手すれば普通のOFよりも手間がかかる可能性があることを先にお断りしておきます。

それを断った上で今回本格OFが出来ない理由を書き出しますと。

工具にホールソーがない上にドリルが水槽台作ってから壊れっぱなし。
クリアスティングレーの二重底はOF化するのにいろいろ難がある。
そうすると本格にするには水槽自体を新調して作業せねばならない。

というわけです。

たったこれだけの為に苦労の道を選んだのか?
と製作に取り掛かる前の自分に言いたいですが・・。

オーバーフローって?

先にオーバーフロー水槽とはなんぞやという話なのですが、
これは観賞用水槽の下に濾過槽を設け、濾過容積の大幅アップを狙う濾過方式です。
海水魚の水槽では水中に溶け込む酸素の量が多いほどいいとされているので
スタンダードな方式の濾過方法ですが、淡水で大型魚飼育でもしなければ
あまり一般的ではない上に、既製品は高価であり自作については一般人には
かなり高度な工作を要求されるため、コスト的にも一般的ではありません。

また、水草水槽では水草自体の浄化作用が高い上に、
オーバーフローの性質上、どうしても水を撹拌してしまうために
CO2が抜けてしまうと言われているため、あまりメリットがないとされています。

簡単にメリット、デメリットを書き出します。

メリット

濾過能力と総水量の大幅増大。
濾過層の掃除が簡単になる。
ヒーターなどの機器を鑑賞水槽から撤去して濾過槽に移動できる。

デメリット

落水音がうるさい。
設置、制作方法によっては大変な事故に繋がりかねない。
CO2抜けの可能性が高い。
排水の工夫をしないと生き物が吸い込まれる。

濾可能力と水量の増大が単純にメリットだと考えていいです。
製作については、製作の段階での大事故を防ぐための安全装置や諸問題との戦いになります。
この戦いは非常にシビアで思いがけない問題にブチ当たりまくる究極の戦いになります。

これからサイフォン式の製作記と諸問題への対策を書き留めていきます。
なるべく様々なイレギュラーケースを想定しておきますが、はっきり書いておきます。

自己責任です!!!

お気楽で注意事項なんか書くのを面倒くさがる私がここまで言うほど辛い戦いです。

今回の設計図はこちら。
この図自体が最終構想に近いので、此処に来るまでに紆余曲折なんかがあったのは
このOF化計画で死にかけている私の頭が復活してからにしたいと思います。

この設計図にあるユニットの製作、実験はもう済んでいます。
どうやら動くみたいです。

ではまた今度。2006.11.05

1.まずは濾過槽を作る。   2006.11.08

2.送水管を作る。 2006.11.09

3.サイフォンユニットを作る。 2006.11.09
↑主に起動、復旧装置についての記事です。

4.フローボックスとフローユニットについて。 2006.11.14

5.まとめ愚痴  2006.11.14

 

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